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院長BLOG

動物看護士の現実(201004018)
いよいよ春ですね! 当院にもフレッシュな新人が入社しました。どうぞ厳しいご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
新入社員って、不安の中にも、希望と期待に満ちた眼をしていて、気持ちの良いものです。自分の気も引き締まりますし、既存のスタッフが急に頼もしく見えたりもします。しかし出会いは別れの始まり?様々な理由で途中で挫折し、退職や転職により3年以上継続勤務出来る社員は決して多くありません。えっ、たった3年も続かないの?!って、思われましたか? 心にも身体にも厳しい仕事ですので、スタッフの入れ替わりが結構多いのです。
飼主様に名前を覚えていただき、信頼され、安心して動物をお預けいただけるようになるためには、時間と信用の積み重ねが必要です。また動物病院の仕事はトリミング、送迎、ホテルのお世話、入院介護、診療補助、手術助手、薬局処方、在庫管理、その他事務手続き等多岐に渡り、一人前になるには数年間の継続勤務が必要です。
 毛まみれになるトリミング室にこもり、眼や皮膚の痒みなどのアレルギー症状と戦い、薬用シャンプーでは手が荒れ、長時間中腰でのカット、シャンプーで腰を痛め、時には噛み付かれ、引掻かれて外科病院で治療を受け、夕方早くには帰宅できず、動物が亡くなってしまった時は共に涙し、次の患者さんには笑顔で対応する。そんな過酷な日々が彼らの健康を蝕み、やる気を削いで行きます。
 ただ「動物が好き」なだけでは続かない仕事です。そんな環境でも何年も勤続し、飼主様に明るい笑顔で対応できる優秀なスタッフが当院にはいます。何年でも勤続できる職場環境を整える事は、私の院長としての大事な仕事だと肝に銘じております。

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小さな動物病院のやるべきこと(20100326)
アメリカは世界最高峰の医療大国で、最先端の先進医療が研究されている国ですが、それが医療費高騰の主な原因にもなっています。しかし実際にその恩恵を受けられるのは、ごく一部の富裕層だけで、大半の国民は健康保険も無い状況で(最近ようやく国民皆保険に向けて法整備が進んでいるようですが)、先進医療は受けられません。
近年の動物医療も動物の高齢化、飼主様の要求の高まりに応える形で先進化が進んでおり、院内に多くの診断機器を揃え、更にはCT、MRIなどの(超)高額医療機器を保有し、大学や学会における専門医、認定医を複数名在籍させる動物病院が増えています。しかし一般的に多くの飼主様にとって、高度医療動物病院は一生縁の無い所です。我々のような小さなクリニックが予防医療や一次的な診療・診断機能を的確に果たし、必要に応じて高度医療をご紹介できれば、それぞれの存在意義が明確になります。
ワクチンやフィラリア予防などは、どこの病院でも基本的には同じでしょう。大きく差が出るのは、一次的な診断がキッチリ出来るかどうかです。それが不十分ですと、一旦別の一次診療病院に転院した後、更に高度医療病院へ紹介されるといった遠回りな診療になってしまい、時間も経費も無駄ですし、何より迅速な治療が行えなくなります。私の病院は、しっかりと一次診断が出来る施設としての使命感を強く意識しています。
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「男の養生訓―男性更年期をのりきる知恵 松江一彦」(20100222)
 私の遠いご先祖様に貝原益軒という学者がいます。江戸初期の儒学者、本草学者で「大和本草」「養生訓」などの著述を残しました。それとは関係ないのですが、題名に「養生訓」とあったので、書店で目に留まり、購入しました。
著者は漢方の薬剤師さんで、日本では男性の更年期障害を専門に診る診療科が無いのであまり問題視されないが、男性更年期障害も侮れないぞ、漢方薬局で相談し、体質改善をしよう、という内容でした。
私は普段の診療ではいわゆる西洋医学に基づいた獣医学を実践していますので、東洋医学(漢方)の考え方は今ひとつしっくり理解できなかったのですが、この本は非常に分かりやすく、まずは私自身の健康管理に取り入れてみようと思える内容でした。やっぱり、病気になったら治療する、ではなくて、病気にならないように予防できれば、そのほうが絶対いいですよね。また化学的に合成された薬を長期飲むことには抵抗があり、どうせ飲むなら自然の生薬がいいなあと思います。
残念ながら動物医療分野では、まだまだ漢方治療の情報・経験が少なく、一部の先生方がほぼ独学で、もしくは小さな研究会などでの情報交換から個別に実践されているのが実情です。将来的には当院での診療にも、東洋医学を取り入れて行きたいと考えています。
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「沖縄幻想 奥野修司」(20100123)
大学3年の夏に、スキューバダイビングのライセンスを取得するために初めて沖縄本島へ行きました。
沖縄の海に潜って以来、すっかり人生観が変わってしまい、翌年に大学内にスキューバダイビングのサークルを創設して仲間を集め、春と夏は沖縄へ、その他の時期は伊豆半島へ出かけ、ほぼ毎週のように海に潜っていました。
個人的に沖縄には特別な思い入れがあり、この本を手に取りましたが、最近では普天間飛行場などの基地問題で大きな話題になっていますよね。
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新年にあたり(20100101)
新年が明けました。
天気が良く、気持ちの良い朝です。

私の動物病院は、救命救急、小児科、内科、外科、歯科、耳鼻科、皮膚科、産婦人科、心療内科などの全ての医療機能と、ホテル、トリミング等のサービス機能を兼ね備えることに存在意義を持つため、お盆も正月も休みはありません。
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