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皮膚病

犬の皮膚病
脱毛症アトピー・アレルギー
ノミアレルギー膿皮症
脂漏症
脱毛症
症状と原因
犬の脱毛の多くは、ホルモンバランスの乱れ・栄養状態の偏り・ストレス・日光を強く浴びる事などが要因となります。

ホルモンバランスの崩れによる脱毛には「皮膚が黒ずんでくる」「乳房が大きくなる」「外陰部が肥大する」などの症状も見られます。これらの症状は避妊手術によって治すことができます。

治療の方法
治療は、脱毛が生理的なものか病的なものかを判断して対応します。
病的な脱毛の場合は、原因を探して治療を進めます。
感染症による脱毛の場合は、細菌や寄生虫などの感染源が取り除かれると、2~3週間という比較的早い時期に毛が再び生えてきます。

ホルモン性の脱毛になりますと、治療を開始してから毛が再び生えるまで、早くても1ヵ月ぐらいは根気よく治療を進めなくてはなりません。

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アトピー・アレルギー
症状と原因
アトピー体質で現れる症状のひとつが、アトピー性皮膚炎で、その多くはアレルギー反応が関与していると言われています。
アトピー体質の犬では、皮膚炎のほかに、喘息のような呼吸器症状や、ヒステリー症状、あるいはてんかんのような発作を起こすこともあります。

しかし、アトピー性皮膚炎ひとつ取っても、アレルギーを起こして出てきた皮膚炎もあれば、発情周期や精神的なストレスなどで引き起 こされた皮膚炎もあり、決してアレルギーと同じ意味で説明しきれないのが本当のところです。
また、人間でも年をとってから花粉症になる人がいるように、生活環境から体に取り込む物質が蓄積して、アトピーが発症してしまうとも考えられます。

よく起こる犬種としては、 柴犬、シーズー、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、シェットランド・シープドッグ、ホワイトテリア、ダルメシアン、ボストンテリア、ウェストハイランドホワイトテリア、そしてそれらの系統の雑種犬も挙げられます。

治療の方法
すべてのアレルゲンを遠ざけることが最善の治療法ですが、それが不可能な場合には、マツヨイグサ抽や海産魚類の抽、また亜麻仁油などに含まれる必須脂肪酸の栄養補充食品(EPAやDHA脂肪酸)によって、炎症やかゆみを軽くすることができます。

さらに民間療法として古くから知られているオートミール入りの冷水浴もかゆみの抑制に効果があります。
また、定期的なシャンプーにより、アレルゲンとなりうる物質を洗い落とします。

アレルゲンの除去としましては、ノミ・ダニの死骸やハウスダストを取り除くために、家を掃除しましょう。
ケージなどもきれいにしてケアしてあげましょう。食事もアレルゲンを含まずに犬の身体に優しい物を与えて体質改善をしてあげてください。

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ノミアレルギー
症状と原因
ノミアレルギーは、ノミの唾液に含まれている成分に対して、犬が過敏に反応するために起こる病気です。
アレルギーの犬の場合、1匹のノミに咬まれただけでもひどい症状を呈することがあります。
咬まれた箇所を犬が自分で咬んだり、なめたり、引っかいたりすることによって、広い範囲の皮膚に損傷が生じることがあります。
ただれが一番多く見られるのは、耳の後ろ・背中から腰にかけての部分・肛門・陰部の周り・尾の付け根・腹部などです。

発症部位では皮膚にが腫れたり、紅い斑が見らます。
さらに掻き傷からの二次感染により脱毛や湿性の炎症が起こることが多いです。重症例では尾根部から大腿部にかけ広範囲に脱毛し、表皮が腫れ、ヒダ状になります。

治療の方法
治療はノミを駆除し、再寄生を予防します。
ノミの駆除は動物の身体に寄生している成長してるノミだけでなくて、犬の敷物・カーペット・布団・タタミなども徹底的に駆除します。

外用薬や内服薬の投与が主に行われていますが、薬の補助として免疫強化作用のあるサプリメントが使用されることも多くあります。免疫力が低下すると病気を引き起こすだけでなく、自然治癒力も下がり病気が治りにくい体質になってしまいます。

予防・改善には、発症原因をできるだけ排除する事と、根本的な体質改善をして免疫力を高めることを第一に考えてください。
シャンプーや外用薬の使用など、皮膚のコンディションを良くするためのケアも必要です。

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膿皮症(皮膚の細菌感染)
症状と原因
膿皮症は細菌による感染性皮膚症です。夏場に多く、老化の為に皮膚の抵抗力が弱くなった時や免疫力の低下が起こっている時に起こりやすい病気です。
軽症なものは、自然に治りますが、感染抵抗性の弱い犬や、治療法が不適切だった場合炎症が悪化し慢性化しやすいので注意が必要です。

不衛生で汚い環境の中で皮膚が汚染されたり、すり傷や噛み傷から病原細菌が感染し発症します。また、過度の洗顔や犬の体質に合わない成分を含むシャンプーの使用も原因となります。

症状は皮膚が局所的に発赤して、かゆみが起こります。
また中心部の古い病変部が色素沈着で黒くなるケースもあります。かゆみが強く犬が舐めたり、引っかいたりしますと短期間のうちに脱毛が広がってきます。重いケースでは腫脹・膿瘍・発熱・痛みなども起こります。

治療の方法
基本的には、患部周囲の毛を刈り、薬用シャンプーで洗い、患部に抗生物質の軟膏を塗ります。症状がひどい場合は、抗生物質の飲み薬も同時に投与します。本症にかかった犬は隔離して他の犬と接触させないことが必要です。また、食事の改善も必要に応じて行います。

殺菌性シャンプー・薬用シャンプーで皮膚を清潔に保ちます。ただし過度なシャンプーは症状を悪化させますので、注意が必要です。


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脂漏症
症状と原因
脂漏症は全身の皮脂腺による皮脂異常、または常染色体の劣性遺伝による遺伝性疾患です。
脂漏の状態によって、乾性と湿性に分類されます。

脂漏症を起こしやすい犬種は、パグ・ブルドッグ・シーズー・ビーグル・ウエスティ・バッセットハウンド・ジャーマンシェパード・コッカースパニエルなどです。

外耳炎も脂漏症の症状の1つと考えられます。又脂漏症は膿皮症に発展したり、脂漏臭と言う強い臭いを放つケースもあります。強い痒みがあり脱毛も広がっていきます。乾性の場合は、皮膚が乾燥しフケがでます。

治療の方法
基本的な治療は、シャンプー療法と食事療法です。
患部周囲の毛を刈り、薬用シャンプーで洗い、患部に抗生物質の軟膏を塗ります。症状がひどい場合は、抗生物質の飲み薬も同時に投与します。

また、漏症の犬は肥満が多いので飼い主さんが食事療法で栄養バランスに注意してください。
皮膚の炎症・かゆみがひどい時は、それに対する対症療法を行います。

治療が遅れたりすると悪化して、長期の治療が必要なので早期発見が大切です。

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