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| 妊娠・出産 |

出産
子犬人間はほとんどが病院で出産しますが、犬の出産は、安産であることが当たり前といわれていて、実際、トラブルもなくうまくいくことが多いので、何かリスクを抱えているのでない限り、自宅で出産するのが普通です。
しかし、近年は、人間の欲求によって、品種改良を重ねてきたため、犬種(特に小型犬)によっては、スムーズに出産ができないケースが増えています。出産はスムーズにできても、産み落とした後の子犬に対する行動に問題がある母犬がいるのが現状です。
そんな場合は、飼い主が母犬の代わりにならなければなりません

出産当日になると、母犬は、頻繁に排泄します。これは、本能に基づいた行動で、お産に際して空腹状態にしておこう、という意味を持っているそうです。こうした行動を取り始めたら、いよいよ出産が始まる、というサインです。
また、出産の兆候は、体温の低下として現れ、出産24時間以内になると、37度台に下りてきます。やがて、下がった体温が上がり始めるのですが、この時に陣痛が始まります。
犬の陣痛は、人間の陣痛と似ていて、圧迫感も最初は小さく、徐々に大きくなり陣痛と陣痛の間隔も、しだいに狭まってきます。

犬の出産は、圧倒的に、深夜に集中します。出産が始まり、胎児がお腹から出てくる際、胎児は透明な膜(羊膜)にくるまれて出てきます。そして、1頭につき1個緑色をした胎盤も出てきます。胎児がお腹から出てくると、母犬は、羊膜を噛み破り、へその緒を噛みちぎり、胎盤を食べます。スムースな出産では、こうしたことを母犬がすべてやりますが、産み落とすだけで、あとはおろおろするだけの母犬も中にはいます。こうした場合は、飼い主が手を貸してやらなければなりません。
胎盤を食べると次の陣痛を促す意味もあるようなので、最初は食べさせる方がいいです。しかし、何個も食べてしまうと、後で消化不良を起こす事もありますので、最初の3個ぐらいにして、後は処分しましょう。