HOME

| 老犬の病気 |

クッシング症候群
症状と原因
副腎皮質からホルモンが過剰に分泌されるようになると、水をよく飲むようになったり、毛が抜けたりする症状が出ます。症状だけでは発見が難しい病気なので、気になったら早めに血液検査で診断しましょう。脳に異常がある場合と、副腎に異常がある場合があり、鑑別診断が重要になります。
進行して行くと皮膚炎がひどくなり、糖尿病を併発したり、放置すれば死に至ることもありますので、早期発見が大切です。

治療の方法
副腎皮質の細胞を部分的に破壊する薬剤を投与し、コルチゾールの分泌量を必要最低限度に抑える方法、とコルチゾールの分泌自体をコントロールする薬剤を投与する方法があります。後者の薬剤は安全性が高いですが、生涯投与し続けなければいけません。

外科的な治療方法は、脳下垂体にある腫瘍を切除します。しかし、まだ国内では実施する獣医療機関がごく限られています。
腫瘍が良性の場合には摘出で治療効果も望めますが、悪性の場合には転移するので手術自体が不可能な場合も多く、一般に予後は良くありません。

お問い合わせはこちら